PHP入門 ≫ LESSON1 プログラム基本
PHPのプログラム基本
まず最初に、PHPプログラムの基本をざっと説明します。
書いていくうちにわかってくることですが、先に知っておくと便利なのでなるべくがんばって読んでください。
他の言語をすでに習得している人には簡単でしょうが、プログラム初心者さんの場合はちょっとよくわからないことがあるかもしれません。
よくわからない部分は飛ばしてもかまいません。

基本の基本
できれば最低限これだけはチェックしておいてください。
文法
プログラム言語は「こんなことをしたい場合は、こういう風に書く!」という書き方が決まってます。ようするに文法ですね。自然言語と一緒です。それに従って書けばいいのです。
書き方は順に紹介します。
PHPのプログラムは、予約語と関数というものを使って書きます。
予約語は、↑で言うまさに「こうしたいときはこう書く」というときのための言葉で、PHPで用意されています。
関数とは、行いたい処理をまとめて使いやすくまとめたものです。
PHPであらかじ用意されているものあれば、自分で作ることもできます。
処理の集まりは ”{ }”で囲むことがあります。これをブロックと呼びます。
これもあとで出てくるので、とりあえず言葉だけ覚えておきましょう。
文末
一つの処理の最後には必ず”;”を付けます。
echo "hello"; //1つめの処理
echo "php"; //2つ目の処理
処理は基本的に1行に1つで書くと見やすくなります。
が、続けて書いてもプログラムの内容はかわりません。
echo "hello"; echo "php";
空行はプログラムのまとまりごととかで適当にいれましょう。プログラムを見やすくするためです。あとは好みの問題です。
全角空白
プログラムを見やすくするために半角スペースやタブを利用します。
予約語や関数、( )や{ }の前後などには半角スペースやタブを入れてかまいません。
この時、間違って全角スペースを入れない様に気を付けてください。

改行・スペースを入れるか入れないかはその人の好みです。
if ($hensu == 1) {
echo "moji\n";
}
これは、次のように書いても同じです。
if($hensu==1){echo "moji\n";}
どれが正解というのはないので、あとで自分で見やすいよう、好きなように書いてください。
PHPのデータと変数
PHPのデータ処理の基本単位はスカラーです。変な言葉ですが、気にせずに。
PHPで扱うデータは数値や文字列などです。これを複数まとめて取り扱う形にしたもの、とかもあります。
このうち、数値や文字列など(正確には整数・浮動小数点数・文字列・論理値というデータの型)をスカラー型と呼びます。
これ以上分割することができない最小の単位のデータを意味します。
よーするに数とか文字列とか単純なデータはスカラーってことです。あまり使わない言葉なので、覚えておかなくてもいいです。



さらにPHPのデータ処理では、変数をよく使います。
変数という入れ物にデータを入れておいて、あとでそれを使ったり変更したりします。
$hensu = 1;
こんな風に変数に値を定義して、その変数に対して色々な処理を行っていきます。
変数とは、何か値が入っているモノだと思ってください。数学でやったx,y等のあの変数です。

$hensuは変数名「hensu」を表します。hensuという名前のデータを入れる入れ物です。
$strは変数名「str」を表します。strという名前のデータを入れる入れ物です。
どちらにどんなデータを入れるのも自由です。
プログラムでは、変数にデータを入れて、その変数に対して「処理」を行う事が多いです。
変数の名前は自分で好きにつけることができます。(半角英数文字)
が、すでにPHPの中で予約語として使うことが決められている名前があります。
それは使う事ができません。
変数に代入・保存しておくことができる値は、数字か文字・文字列のどれかになります。
これらをリスト、つまりデータを順にまとめたものにして、配列とかハッシュ(連想配列)というものも作れます。
で、PHPは便利なことに「この変数は数字(文字)である!」という宣言をしなくていいのです。
楽ですねぇ。ただし、初期値といって、最初に何かしら値を入れておかないと怒られる場合があります。
コメント文
コメントは、プログラムの説明を入れたりします。その部分は実行時無視されます。
コメントは”//”または”#”から行の終わりまでと、”/*”から”*/”で囲まれた間です。
複数行の場合は/* */を使うか、すべての行に//か#をつけます。
echo "hello!"; #コメント
/*
ここもコメント
*/
//ここから○○処理
1;
プログラムを作成中に一時的に実行したくない箇所をコメントにすることで、間違っている箇所を見つけたり、他の処理を確認することができます。
出力
これから色々演習をやっていくわけですが、結果を出力して確認しなければなりません。
その為に、もうすでに散々出てきてますが、出力関数である、
echo "出力部分";
だけ先に覚えておいてください。
ちょっと高度なこと
ここから先はちょっと難しいかも。できればざっと目を通しておいてください。
今はわからなくても気にしない!
展開・評価
これから、展開(または評価)するという言葉が出てきます。
例えば、上で説明したechoですが、これは変数の値も出力できます。
echo "$hensu";
ってな具合ですね。
出力する内容をダブルクォートで囲うと、そこに変数があれば展開して(評価されて)変数の値が入ります。
この場合、$hensu変数に「abc」が設定されていれば、「abc」が出力されます。
ですが、シングルクォートで囲った場合・・
echo '$hensu';
これは展開(評価)されず、文字$で始まる単なる6文字の文字列と判断されるのでこのまま「$hensu」と出力されます。
真偽
PHPでは条件によって分岐したり繰り返しを行うことがります。
その時の条件は真か偽かで判定されます。
真・・・その通り真実・条件に合っているということ。
大体の場合1と判定されます。
偽・・・真の反対で、条件に合っていないことです。1以外(0とか-1)で判定されます。
が、この1とか0という判定は色々場合によるので、個々の説明をよく読んでください。
特殊変数
PHPでは、特殊変数と言うものが存在します。
PHPの中で決められた名前の変数です。それぞれ決まった用途があるので、
これと同じ名前の変数名を自分で作ったローカルな変数に付けることはできません。
ですが、大体$_GET、$に続けてアンダバー+大文字の文字列を組み合わせたものがほとんどなので、
自分のローカル変数とブッキングすることはまずありません。