ITパスポート 令和元年度 51-60問
ITパスポート 令和元年度 51-60問
問51
プロジェクトマネジメントにおいて,プロジェクトスコープを定義したプロジェクトスコープ記述書に関する説明として,適切なものはどれか。
ア 成果物と作業の一覧及びプロジェクトからの除外事項を記述している。
イ 成果物を作るための各作業の開始予定日と終了予定日を記述している。
ウ プロジェクトが完了するまでのコスト見積りを記述している。
エ プロジェクトにおける役割,責任,必要なスキルを特定して記述している。
解答:ア
プロジェクトスコープマネジメントでは、プロジェクトの成功のために必要な作業や成果物であるスコープを管理します。
新機能の追加要求によりプロジェクトスコープマネジメントで実施の活動は、新機能を追加で開発するためにWBSを変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供することです。
プロジェクトスコープ記述書は、プロジェクトの目指す目標、スケジュール、プロジェクトの成果物、プロジェクトからの除外事項を明確に定義するものです。
イはスケジュールマネジメント、ウはコストマネジメント、エは人的資源マネジメント計画書の説明です。
解説
プロジェクトマネジメントに関する問題です。プロジェクトスコープマネジメントでは、プロジェクトの成功のために必要な作業や成果物であるスコープを管理します。
新機能の追加要求によりプロジェクトスコープマネジメントで実施の活動は、新機能を追加で開発するためにWBSを変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供することです。
プロジェクトスコープ記述書は、プロジェクトの目指す目標、スケジュール、プロジェクトの成果物、プロジェクトからの除外事項を明確に定義するものです。
イはスケジュールマネジメント、ウはコストマネジメント、エは人的資源マネジメント計画書の説明です。
ポイント
マネジメント分野はあまり出題する項目がないので、「どのマネジメントの活動か?」と逆に「このマネジメントの活動はどれか?」が必ず出る。
問52
アジャイル開発において,短い間隔による開発工程の反復や,その開発サイクルを表す用語として,最も適切なものはどれか。
ア イテレーション イ スクラム
ウ プロトタイピング エ ペアプログラミング
解答:ア
アジャイル開発において、繰返し行われる開発工程の反復をイテレーションと呼びます。
スクラムは、アジャイルの手法の1つで、チームを組んで役割やタスクを分散して開発を行います。
プロトタイピングは、早い段階から試作品(プロトタイプ )を作って、ユーザに確認してもらいながら開発を進めていく開発モデルです。
ペアプログラミングは、コードを書く人とコードをチェックする人の2人1組みで役割を交互に担当して開発を行うことです。
でも出題されるのは最近流行のものが多いので、よくわからなくても特徴とあわせて簡単に覚えておこう。
アジャイルはかなり出題率が高いぞ!
解説
開発プロセス・手法に関する問題です。アジャイル開発において、繰返し行われる開発工程の反復をイテレーションと呼びます。
スクラムは、アジャイルの手法の1つで、チームを組んで役割やタスクを分散して開発を行います。
プロトタイピングは、早い段階から試作品(プロトタイプ )を作って、ユーザに確認してもらいながら開発を進めていく開発モデルです。
ペアプログラミングは、コードを書く人とコードをチェックする人の2人1組みで役割を交互に担当して開発を行うことです。
ポイント
実際に開発作業を行わない人は本当にわからない分野。でも出題されるのは最近流行のものが多いので、よくわからなくても特徴とあわせて簡単に覚えておこう。
アジャイルはかなり出題率が高いぞ!
問53
企業におけるITガバナンスを構築し,推進する責任者として,適切な者は誰か。
ア 株主 イ 経営者 ウ 従業員 エ 情報システム部員
解答:イ
ITガバナンスとは、企業が、競争優位性構築を目的に、経営戦略に合致したIT戦略の策定・実行をコントロールし、ITの有効活用が行えるよう組織を導く能力のことです。
ITガバナンスを構築し、推進する責任者は企業の経営者です。
英語でわかりにくいが、ガバナンスとは「統治」や「統制」。それだけ知ってればなんとかなる。
解説
内部統制に関する問題です。ITガバナンスとは、企業が、競争優位性構築を目的に、経営戦略に合致したIT戦略の策定・実行をコントロールし、ITの有効活用が行えるよう組織を導く能力のことです。
ITガバナンスを構築し、推進する責任者は企業の経営者です。
ポイント
ITガバナンスそのものや、関連した問題がよく出る。英語でわかりにくいが、ガバナンスとは「統治」や「統制」。それだけ知ってればなんとかなる。
問54
利用者からの問合せの窓口となるサービスデスクでは,電話や電子メールに加え,自動応答技術を用いてリアルタイムで会話形式のコミュニケーションを行うツールが活用されている。このツールとして,最も適切なものはどれか。
ア FAQ イ RPA ウ エスカレーション エ チャットボット
解答:エ
チャットでの問合せでソフトウェアによる自動対応を行う仕組みをチャットボットといいます。
サービスデスクでリアルタイムで会話形式で問合せに対応するコミュニケーションを行うツールはチャットボットです。
FAQ(Frequently Asked Questions)は、よくある質問と回答をまとめたものです。
RPA(Robotic Process Automation)は、書類作成やデータ入力作業などのルール化できる事務作業をソフトウェア型のロボットに代替させることで、自動化や効率化を図ることです。
エスカレーションは、問合せのうち、難度の高いインシデントを、専門技術をもつ部署に引き継ぐことです。
解説
サービスマネジメントシステムに関する問題です。チャットでの問合せでソフトウェアによる自動対応を行う仕組みをチャットボットといいます。
サービスデスクでリアルタイムで会話形式で問合せに対応するコミュニケーションを行うツールはチャットボットです。
FAQ(Frequently Asked Questions)は、よくある質問と回答をまとめたものです。
RPA(Robotic Process Automation)は、書類作成やデータ入力作業などのルール化できる事務作業をソフトウェア型のロボットに代替させることで、自動化や効率化を図ることです。
エスカレーションは、問合せのうち、難度の高いインシデントを、専門技術をもつ部署に引き継ぐことです。
ポイント
チャットボット、RPAは最近よく出る。特徴を覚えておこう!
問55
ソフトウェア開発におけるDevOpsに関する記述として,最も適切なものはどれか。
ア 開発側が重要な機能のプロトタイプを作成し,顧客とともにその性能を実測して妥当性を評価する。
イ 開発側と運用側が密接に連携し,自動化ツールなどを活用して機能などの導入や更新を迅速に進める。
ウ 開発側のプロジェクトマネージャが,開発の各工程でその工程の完了を判断した上で次工程に進む方式で,ソフトウェアの開発を行う。
エ 利用者のニーズの変化に柔軟に対応するために,開発側がソフトウェアを小さな単位に分割し,固定した期間で繰り返しながら開発する。
解答:イ
DevOpsは、システムの開発側と運用側が密接に連携し合い、新機能をリリースしてシステムを迅速に顧客へ届けることです。
アはプロトタイプ、ウはウォーターフォール、エはアジャイル開発の説明です。
解説
開発プロセス・手法に関する問題です。DevOpsは、システムの開発側と運用側が密接に連携し合い、新機能をリリースしてシステムを迅速に顧客へ届けることです。
アはプロトタイプ、ウはウォーターフォール、エはアジャイル開発の説明です。
ポイント
DevOpsは出現率高。開発手法も新しいものがよく出題されるが、たまにぽこっと古いものも出るので基本的なものは全部覚えておこう。
●●● テクノロジ ●●●
問56
次の作業a~dのうち,リスクマネジメントにおける,リスクアセスメントに含まれるものだけを全て挙げたものはどれか。
- リスク特定
- リスク分析
- リスク評価
- リスク対応
解答:イ
【リスクマネジメント】
リスク特定は自社が保有する情報資産にまつわるリスクの特定を行います。
リスク分析は特定したリスクの発生頻度や、発生した場合の被害の大きさを分析します。
リスク評価は、各リスクの重大性によって優先順位付けて対策方法を決定します。
リスク対応は、リスクに対してどのように対応するかを決定します。
リスクアセスメントは、リスクマネジメントの最初の3つ、リスク特定,リスク分析,リスク評価のプロセスです。
順番と個々の内容、リスクアセスメントはどのプロセスかが出るよ!
解説
情報セキュリティ管理に関する問題です。【リスクマネジメント】
リスク特定は自社が保有する情報資産にまつわるリスクの特定を行います。
リスク分析は特定したリスクの発生頻度や、発生した場合の被害の大きさを分析します。
リスク評価は、各リスクの重大性によって優先順位付けて対策方法を決定します。
リスク対応は、リスクに対してどのように対応するかを決定します。
リスクアセスメントは、リスクマネジメントの最初の3つ、リスク特定,リスク分析,リスク評価のプロセスです。
ポイント
リスクマネジメントは、リスク特定→リスク分析→リスク評価→リスク対応の順。最初の3つがリスクアセスメント。順番と個々の内容、リスクアセスメントはどのプロセスかが出るよ!
問57
サーバの仮想化技術において,あるハードウェアで稼働している仮想化されたサーバを停止することなく別のハードウェアに移動させ,移動前の状態から引き続きサーバの処理を継続させる技術を何と呼ぶか。
ア ストリーミング イ ディジタルサイネージ
ウ プラグアンドプレイ エ ライブマイグレーション
解答:エ
仮想化されたサーバ停止することなく別の環境へ移し替えることをライブマイグレーションといいます。 サービスを停止することなく移動前の状態から引き続きサービス提供し続けることができるため、障害発生時でも可用性が維持できます。
ストリーミングは、データの一部をダウンロードした段階で再生を開始する技術です。
ディジタルサイネージは店頭や交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの表示機器で情報を発信するシステムです。
プラグアンドプレイは、PCに周辺機器を挿したとき特別設定をしなくても使えるようになる仕組みです。
解説
システムの構成 に関する問題です。仮想化されたサーバ停止することなく別の環境へ移し替えることをライブマイグレーションといいます。 サービスを停止することなく移動前の状態から引き続きサービス提供し続けることができるため、障害発生時でも可用性が維持できます。
ストリーミングは、データの一部をダウンロードした段階で再生を開始する技術です。
ディジタルサイネージは店頭や交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの表示機器で情報を発信するシステムです。
プラグアンドプレイは、PCに周辺機器を挿したとき特別設定をしなくても使えるようになる仕組みです。
ポイント
仮想化も今後地味に出題し続ける予感。とりあえず仮想化の種類名称と、どんなものか特徴をさえておこう。
問58
PCの周辺装置を利用可能にするためのデバイスドライバに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア HDDを初期化してOSを再インストールした場合,OSとは別にインストールしていたデバイスドライバは再インストールする必要がある。
イ 新しいアプリケーションソフトウェアをインストールした場合,そのソフトウウェアが使用する全てのデバイスドライバを再インストールする必要がある。
ウ 不要になったデバイスドライバであっても,一度インストールしたデバイスドライバを利用者が削除することはできない。
エ プリンタのデバイスドライバを一つだけインストールしていれば,メーカや機種を問わず全てのプリンタが使用できる。
解答:ア
デバイスドライバはパソコンに接続されているハードウェアなどを制御・操作するソフトウェアです。
OSについているデバイスドライバ以外の、OSとは別にインストールしていたデバイスドライバは再インストールする必要があります。
ソフトウェアとデバイスドライバは別なので、新しいソフトウウェアが使用する全てのデバイスドライバを再インストールする必要はありません。
また、デバイスドライバは利用者が削除可能です。
ドライバはメーカや機種によって異なるので、利用するハードウェアごとにインストールする必要があります。
解説
入出力デバイスに関する問題です。デバイスドライバはパソコンに接続されているハードウェアなどを制御・操作するソフトウェアです。
OSについているデバイスドライバ以外の、OSとは別にインストールしていたデバイスドライバは再インストールする必要があります。
ソフトウェアとデバイスドライバは別なので、新しいソフトウウェアが使用する全てのデバイスドライバを再インストールする必要はありません。
また、デバイスドライバは利用者が削除可能です。
ドライバはメーカや機種によって異なるので、利用するハードウェアごとにインストールする必要があります。
ポイント
PCなしでスマートフォンだけ利用している人にとっては特にハードウェア周りの事は理解しにくいと思うけど、言葉だけでも覚えておこう。
問59
複数の取引記録をまとめたデータを順次作成するときに,そのデータに直前のデータのハッシュ値を埋め込むことによって,データを相互に関連付け,取引記録を矛盾なく改ざんすることを困難にすることで,データの信頼性を高める技術はどれか。
ア LPWA イ SDN
ウ エッジコンピューティング エ ブロックチェーン
解答:エ
暗号資産の基盤技術で、データを複数のコンピュータに分散して記録・管理する仕組みの管理方法はブロックチェーンです。
新しい取引データを作成するときに直前のデータのハッシュ値を埋め込むことでデータを相互に関連付けさせ、データに矛盾を発生させることなく、改ざんすることが極めて困難な仕組みです。
LPWAは、IoT機器からのデータ収集などを行う際の通信に用いられる、低消費電力で広域な通信が行える無線通信技術です。
SDN(Software Defined Networking)はソフトウェアによって仮想的なネットワークを実現する技術のことです。
エッジコンピューティングは、センサから集めたデータを、IoTデバイスに近い場所へ複数のコンピュータを分散配置して、そこで分析とフィードバックを行い可能な限りのデータ処理ことです。 I
解説
情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術に関する問題です。暗号資産の基盤技術で、データを複数のコンピュータに分散して記録・管理する仕組みの管理方法はブロックチェーンです。
新しい取引データを作成するときに直前のデータのハッシュ値を埋め込むことでデータを相互に関連付けさせ、データに矛盾を発生させることなく、改ざんすることが極めて困難な仕組みです。
LPWAは、IoT機器からのデータ収集などを行う際の通信に用いられる、低消費電力で広域な通信が行える無線通信技術です。
SDN(Software Defined Networking)はソフトウェアによって仮想的なネットワークを実現する技術のことです。
エッジコンピューティングは、センサから集めたデータを、IoTデバイスに近い場所へ複数のコンピュータを分散配置して、そこで分析とフィードバックを行い可能な限りのデータ処理ことです。 I
ポイント
IoT、暗号資産、AIなど、最新の注目ワードは絶対に出る!関連するものは全部覚えておく事!
問60
コンピュータの記憶階層におけるキャッシュメモリ,主記憶及び補助記憶と,それぞれに用いられる記憶装置の組合せとして,適切なものはどれか。

解答:ウ
【メモリの種類】
・主記憶:コンピュータで使うデータを保存しておく記憶装置。DRAM
・補助記憶:電力供給がなくてもデータが保持される不揮発性の記憶装置。HDDやSSD
・キャッシュメモリ:よく使うデータを保存し、データの読み書きの速度を速くする。SRAM
解説
メモリに関する問題です。【メモリの種類】
・主記憶:コンピュータで使うデータを保存しておく記憶装置。DRAM
・補助記憶:電力供給がなくてもデータが保持される不揮発性の記憶装置。HDDやSSD
・キャッシュメモリ:よく使うデータを保存し、データの読み書きの速度を速くする。SRAM
ポイント
メモリの種類と、どれに使われるか、揮発性・不揮発性もよく出題されるよ!
41-50問
61-70問