ITパスポート 令和8年度 21-30問

ITパスポート 令和8年度 21-30問
問21

サイバーセキュリティ基本法の立法趣旨を説明したものはどれか。

ア コンピュータへの不正アクセス行為を定義し,その行為を禁止するとともに罰則を定め,ネットワーク通信秩序の維持を図ること
イ 情報セキュリティに関する適切なコントロールを整備,運用するための実践的な規範を定め,企業などで効果的な情報セキュリティ対策の推進を促すこと
ウ 情報通信ネットワークを通じたコンピュータへの不正侵入などの行為に対する防御施策に関し,基本理念を定め,国及び地方公共団体の責務などを明らかにして,施策の総合的かつ効果的な推進を図ること
エ デジタルコンテンツの複製防止のための技術的制限手段を無効化する行為などを規制することによって,企業などの営業上の利益を確保すること

解答:ウ
解説
セキュリティ関連法規に関する問題です。

サイバーセキュリティ基本法は、サイバーセキュリティに関して、国や地方公共団体が果たすべき責務、国民の努力義務、施策の推進についての基本理念を定めた法律です。

アは不正アクセス禁止法、イは情報セキュリティ管理基準、エは不正競争防止法の説明です。

ポイント
サイバーセキュリティ基本法はサイバーセキュリティに関して基本理念を定めた法律で、不正アクセス禁止法は、具体的な施策を定めたもの!



問22

伝票入力処理などの定型的な事務作業を,ソフトウェアロボットに代替させることによって,自動化や効率化を図る手段として,最も適切なものはどれか。

ア BPO  イ EUC  ウ FA  エ RPA

解答:エ
解説
業務プロセスに関する問題です。

事務作業など、人間が行っていた定型的な事務作業をソフトウェア型のロボットに代替させることで、自動化や効率化を図る手段として適切なのはRPA(RoboticProcessAutomation)です。

BPO(Business Process Outsourcing)は業務プロセスの一部を一括して専門業者に外部委託することです。
EUC(End User Computing)は開発者ではない人がアプリケーションソフトウェアを作成できるよう支援するシステムです。
FA(Factory Automation)は工場における生産工程の自動化を図るシステムのことです。

ポイント
ポイントは定型作業をするソフトウェアであること!物理的なロボットではない。
RPAは近年出題率がかーなーりー高いので要チェック!



問23

インターネット広告の手法の一つである,リスティング広告に関する記述として,最も適切なものはどれか。

ア Webサイトの閲覧履歴やオンラインショッピングの購買履歴などの利用者の行動履歴を基にして,広告を表示する。
イ 検索エンジンの利用者が検索ボックスに入力したキーワードに連動して,広告を表示する。
ウ 事前に広告メールの受信を許諾した利用者に対して,広告メールを配信する。
エ 定期的に発行するメールマガジンに,広告を掲載して配信する。

解答:イ
解説
マーケティングに関する問題です。

リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンでキーワードを検索した際、その検索結果画面に連動して表示される広告です。

アは行動ターゲティング広告、ウはオプトインメール広告、エはメールマガジン広告の説明です。

ポイント
ターゲティング広告の一つと言える。
オプトイン・アウトもチェックしておこう。



問24

コーポレートガバナンスの説明として,適切なものはどれか。

ア 株主を始めとした利害関係者による経営者への監視や監督を中心とした,企業活動を律する枠組みのこと
イ 企業が活動を行う上で必要な資本の調達のこと
ウ 企業の理念や特性を,統一されたイメージやデザインなどで発信し,企業のブランド価値の向上を図ること
エ 競合他社では提供が不可能な価値をもたらす,企業が有する独自のスキルや技術のこと

解答:ア
解説
その他の法律・ガイドライン・情報倫理に関する問題です。

コーポレートガバナンスは、経営目標に合致した、健全で効率的な経営が行えるようにした仕組みです。
株主を始めとした利害関係者(ステークホルダー)が経営者の健全な事業運営を監視・監督し、企業の不正や不祥事を未然に防ぎ、公正な判断や健全な経営が行えるようにします。

イはコーポレートファイナンス、ウはコーポレートアイデンティティ、エはコアコンピタンスの説明です。

ポイント
ITガバナンスの方がよく出る。
英語でわかりにくいが、ガバナンスとは「統治」や「統制」。それだけ知ってればなんとかなる。



問25

大容量,頻繁な更新,多種多様という三つの要素をもつ情報資産を“ビッグデータ”と定義する考え方がある。このビッグデータを特徴づける三つの要素を総称して何というか。

ア 3C   イ 3D   ウ 3G   エ 3V

解答:エ
解説
業務分析・データ利活用に関する問題です。

ビッグデータは、データ量が巨大・画像や音声など多種多様な形式・リアルタイムで収集分析できるという特性を持ちます。

ビッグデータを特徴づける三つの要素は、
 大容量・データ量(Volume)
 頻繁な更新・データ処理をする速度(Velocity)
 多種多様・データの種類(Variety)

から3Vといいます。

3Cはマーケティングでの「市場・顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3つの視点です。
3Dは立体的な空間やデータです。
3Gは携帯電話やスマートフォンで用いられる通信規格です。

ポイント
単語わからなくても消去法でいける!
3Cも覚えておこう。



問26

表はA社の貸借対照表である。A社の自己資本比率は何%か。



ア 30   イ 54   ウ 70   エ 90

解答:ア
解説
会計・財務に関する問題です。

貸借対照表は一定時点における企業の資産や負債などを記載したものです。
右側には企業がどのように資金を集めているか(総資本)、左側には調達した資金をどのような形で保有しているかを書きます。左右の総額は一致します。

自己資本比率は、総資本のうち純資産の占める割合で、「自己資本 ÷ 総資本 × 100」で計算します。

総資本は表の右側の総額です。

自己資本は総資本は、資産の合計です。
自己資本 ÷ 総資本 × 100 =
 300 ÷ (200 + 500 + 300) × 100 =
 300 ÷ 1000 × 100 = 30

A社の自己資本比率は30%になります。

ポイント
できれば貸借対照表がどういったものぐらいは知っていてもいいが、面倒なら財務の問題は最初から捨ててもいい。



問27

AIを,様々な課題に対して判断できる“強いAI”と,特定の課題だけを判断できる“弱いAI”に分類した場合,“弱いAI”の記述として,最も適切なものはどれか。

ア 人間と同等の知能がコンピュータ上で再現され,人間のように判断することができるが,人間と同じような判断ミスをすることもある。
イ 人間のように質問そのものの意味を理解したり,考えたりしているわけではないが,判断の結果を示すことはできる。
ウ 人間よりも賢く,人間の手助けがなくても自らの判断力を高めることができる。
エ 自らがもつ知識や能力を自律的に適用することによって,柔軟に判断できる能力がある。

解答:イ
解説
ビジネスシステムに関する問題です。

強いAI
 人間のように知能を持ち高度な判断を行う
弱いAI
 特定の課題だけを判断する

弱いAIは人間のように判断できないが、判断の結果を示すことはできます。
人間のように判断する、人間よりも賢く、知識を自律的に適用するのは強いAIの特徴です。

ポイント
要するに人間と同等以上どうかの違い。



問28

インターネット上の商取引に関連したリスクのうち,エスクローサービスを利用することによって低減できるリスクとして,適切なものはどれか。

ア オークションサイトに誤った購入金額を入力したときに,取引を取り消せない。
イ 商品の代金を支払ったにもかかわらず,商品が配送されない。
ウ ショッピングサイトで使用しているパスワードが漏えいする。
エ 発注した商品を一旦受け取ると,自己都合では解約できない。


解答:イ
解説
e-ビジネスに関する問題です。

エスクローサービスとは、商取引で買い手と売り手の間に第三者が介入し決済にいたるまでの安全取引を担保する仕組みです。

買い手と売り手の間に第三者が介入することで、買い手が商品の代金を支払ったら一度エスクローサービス会社が預かり、商品が発送されたことが確認できたら売り手側に代金が支払われます。よって、商品の代金を支払ったにもかかわらず商品が配送されないというリスクは低減できます。

ポイント
クラウドソーシングやオークションや個人売買でよく活用されている。



問29

プログラム開発業務の委託に当たり,請負契約における注文者及び請負業者の権利や義務について特段の取決めがない場合の説明として,適切なものはどれか。

ア 請負業者が,更に別の業者に仕事の一部を請け負わせる場合は,事前に注文者の承諾を得なければならない。
イ 完成したプログラムに欠陥があるときは,注文者はいつでも欠陥の改修を請求することができる。
ウ 注文者には,プログラムの引渡しを受けた時点で,報酬を支払う義務が生じる。
エ 注文者は,プログラムの完成前であればいつでも請負業者に対して損害を賠償することなく請負契約を解除することができる。

解答:ウ
解説
労働関連・取引関連法規に関する問題です。

請負契約は、仕事の一部をほかの企業に委託する契約です。
請負業者は出来上がったもの・仕事を売り、注文者はそれに対して対価を払います。

特段の取決めがない場合、注文者にはプログラムの引渡しを受けた時点で報酬を支払う義務が生じます。

仕事の進め方について事前に注文者の承諾を得る必要はありません。
また欠陥が見つかった場合、改修を請求することは可能ですが期限があります。
さらに、請負契約の解除には請負業者に対して損害を賠償する必要があります。

ポイント
常識で考えて消去法でいける。 派遣契約との違いがよく出題されるので両方の違いをチェック!



問30

事業部制組織の事例はどれか。

ア AさんはX事業を実施している部門の購買組織に所属している。Y事業の購買はY事業を実施している部門の購買組織が担当している。
イ Bさんは複数の事業の人事機能を担当する組織に所属している。開発,生産,販売機能も同様に,それぞれ専門の組織が担当している。
ウ Cさんは地域Mで製品Xの販売を担当しており,地域Mの販売に責任をもつ上司と製品Xの販売に責任をもつ上司の,2人の上司の指示を受けている。
エ Dさんは新規事業の企画開発を目的として関係部署から横断的に人材を集めた組織に所属している。この組織は企画開発が終わり次第解散する。

解答:ア
解説
経営・組織論に関する問題です。

事業部制組織とは、会社直下に各事業を個別に担当する組織を持つかたちです。判断を各事業部で行えるので、仕事のスピードが向上します。

AさんはX事業を実施している部門の購買組織に所属している、Y事業の購買はY事業を実施している部門の購買組織が担当しているのは、それぞれ事業部別に組織が存在しているということなので、事業部制組織の事例となります。

イは営業、生産といった経営機能ごとに分ける職能別組織、ウは網目状に複数の軸で構成されるマトリックス組織、エは特定のプロジェクトのために編成し、一定期間活動するプロジェクト組織の事例です。

ポイント
あんまり出ないけど覚えておくといい。
出るとしたら組織構造の特徴が出るので、名称とセットで覚えよう。できればメリットデメリットも。